豆知識
  ☆磁化について
最近特に修理をしていて感じますが磁気を帯びた時計が急増して おります。
時計が磁化すると止まったり遅れたりします。
これはクオーツの時計はステップモーターに極小磁石を 使用しており
外部の磁石に接触すると磁石同士が引き合い不調となります。

但し、デジタル式の時計は影響ありません。
携帯電話や健康ブームで磁石を使用した製品が家庭で多く使われており
それらに接触することが原因です。
一度磁化した時計は専用の脱磁器具で磁気を抜く必要があります。
尚、各社で耐磁機能を備えた時計が増えていますのでお確かめ下さい。
SEIKOでは       のマークが裏ぶたにあります。
   
(参考)磁石を使用した製品
   携帯電話・その充電器・磁気腰巻き・磁気マクラ・磁気入りふとん・
   磁気ブレス・磁気ネックレス・磁気止め式のイヤリング・
   ピップエレキバン・テレビやラジオの上(スピーカー)・電動マージャン卓
   アコーディオンカーテン・こたつのコントローラ部分・電気溶接機
   冷蔵庫のマグネット

 ☆ 磁化について
 ☆ 防水性について
 ☆ 分解ソージについて
 



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☆防水性について
時計の防水性は年々低下しますので新品の様な 防水性は長年維持
出来ません。
普通 水や湿気の侵入口はガラス縁・リューズ・裏ぶたの三個所で,この部分には
ゴムやプラスチック製のパッキンが使われていますが経年でだんだんと劣化
(硬化・縮小化)して行きます。パッキンの交換時期は一概には言えませんが
約5年に1回は必要かと思います。
                 時計ケース
又、リューズが何かに当たって図の様に曲がりそのすき間から水が侵入する
場合が多いので注意が必要です。
尚、銭湯で時計を湯の中に浸け方がいますがこれはぜひ止めて
いただきたいと思います。
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☆分解ソージについて

時計は一時も休まず動き続ける製品ですので、長年の駆動で当然車の軸に
油切れや粘りが発生します。
従ってこの油切れや粘りの状態で使用すると、車の軸がだんだん摩耗して
行きますので分解掃除が必要となります。

【機械式時計の場合】
ゼンマイ駆動ですので車には常時ゼンマイの力が加わっておりますので
油よごれはクオーツより早く起こります。
平均すると約3〜5年に1回は必要かと思われます。
5年を過ぎても見かけ上、正常に動いていても軸の摩耗は進んで行きます。
古い時計の場合は2〜3年に1回は必要です。

【クオーツ式時計の場合】
クオーツは1秒(又は10〜20秒)ごとに電気信号が出ます。
この信号が出た時ステップモーターが回転し車が作動しますのでこの時
以外は各車には力が加わっていません。
油の汚れは機械式から比べると汚れにくい時計ですが、平均すると約7年に
1回は必要かと思われます。
クオーツ式は目安として新しい電池を入れても早く止まる(消費電流が上がる為)
様であれば分解掃除の時期とお考え下さい。
     
【デジタル式時計の場合】
デジタルは歯車を使用していませんので油汚れとは無縁ですが数字を表示する
液晶板には寿命があります。
10年以上経つと だんだん薄くなって見えにくくなります。
デジタルは分解掃除の必要はありませんが長年の使用でボタンの固着が時々
見られます。
普段余り押さないボタンはゴミが入り固まって押せなくなります。
ボタンが押せなくなるとボタンのゴミ取り・シリコン塗布・場合によってはボタンの
パッキン交換の修理が必要となります。
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